庭の風景
朝早く起きる。
庭を歩く。
<羽毛(うもう)ケイトウ>の花の色が緑に映える。
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その傍(かたわ)らに植えた<コスモス>の苗が3本立っている。
みるみる内に大きくなり、今では私の背丈ほどの高さになって驚いた。
堆肥を沢山あげたのが効いているのかもしれない。
まだ花は咲いていないが、枝とか葉が何とも言えずに美しい。
湖(みずうみ)の波が幾重にも広がっていくような爽(さわ)やかさである。
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その下には<ペチュニア>の花が咲いている。
外国産という事がひと目で分かる。
派手な色の花を次から次に咲かせる。
その生命力の強さに驚かされる。
枝を切って挿芽(さしめ)にすると2-3日ですぐに活着して花を咲かせ続ける。
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雨にぬれながら咲いているのは橙色(だいだいいろ)の<ノカンゾウ>の花である。
ユリの花に似ているが、ユリよりも、すこし大胆な、野生味のある感じである。
1日花なので次々にしぼんで落ちる。
しかし新しい花がどんどん咲くので落ちた花が目立たない。
雨の中に咲くもう一つの花がある。
<ヒメヒオウギスイセン>である。
細長い葉っぱを雨の中に大きく広げて、その中からスゥーと伸びてきた茎の先端に橙色の花が垂れ下がる。
見ると庭のあちこちに咲きはじめている。
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わたしは朝顔が好きである。
大切にしまっていた昨年の<アサガオ>と<ヨウジロアサガオ>の種を取り出して5月の初めに庭にまいた。
夜、水につけて、翌朝(よくあさ)ナイフでタネの皮に傷をつけて発芽しやすいようにした。
庭の色々な所にまいた。
それから、長い竹竿を何本も買ってきて斜めに立てた。
やがて、愛らしい双葉の芽が庭のあちこちに出てきた。
双葉の芽から葉が出て、葉の中からツルが伸びてきたので竹竿に絡みつくように誘導してあげる。
中には誘いに抵抗してあらぬ方向へ伸びていくツルもある。
驚いたのはその葉の大きさである。
堆肥をあげたせいか、手の平くらいの大きさの葉っぱが重なりながら竹竿を伝ってどんどん上に伸びていく。
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ある日の朝、コスモスを見ていると、3本の内の1本がしおれて倒れそうになっている。
水をやって介抱してみたが、ダメだった。
2度と立ち上がれなかった。
恐らく虫かモグラが根を食い荒らしたのかもしれない。
生と死が入り混じって、交錯する庭の風景。
それをいつまでも飽きずに眺めている。
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