週末の散歩
今日は土曜日。
週末でゆっくりしている。
午後、自転車で散歩に行った。
公民館の横を通り、広い田んぼの真ん中を突き抜ける農道を自転車で走る。
草が生えている狭い農道である。
耕運機の轍に自転車がのめりこまないようにバランスをとりながら走る。
ふと右側を見ると一面に豊かに実った稲の穂がサワサワと揺れている。
すばらしい稲田である。
とても気持ちが良い。
その向こうを見ると、私の好きな円錐形の山が見える。
あたかも緑のピラミッドである。
農道の真ん中にポツンと1本の大きな栗(くり)の木が立っている。
その木の下をゆっくりと走る。
沢山のイガグリが道に落ちている。
それをよけて走る。
農家の人がクワを担いで向こうからやってくる。
帽子を取って<こんにちわ>と丁寧(ていねい)に挨拶した。
少し行くとせせらぎの音が聞こえてくる。
橋を渡る。
石にぶつかっては砕ける川の水を橋の上からぼんやりと見つめた。
このあたりから上り坂になるので懸命にペダルをこぐ。
左側に立派な中学校の校舎が見えてきた。
山に囲まれた、自然豊かな学校で学べるというのは子供たちにとって大きな幸せである。
学校に子供たちの元気な笑い声があるかぎり日本の未来は洋々と開けていると思う。
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自転車の上から私が気をつけて見るのは周囲の畑である。
色々な作物が育っている。
ナスビはすっかり背丈が大きくなった。
紫色のナスビが沢山実っている。
それから生い茂るサツマイモ畑が続く。
マルチだけがかけてある畑もある。
何を作ろうとしているのだろうか。
あちこちの畑で目立つのは大きなサトイモの葉っぱである。
巨大な葉っぱがぎっしりと重なり合って続いている。
サトイモの葉っぱはこんなに大きくなるのかと目をみはりながら自転車のペダルをこぐ。
<畑ウォッチング>はとても楽しい。
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散歩道に沿ってあちこちに民家がある。
その庭に植えてある花を見るのも散歩の楽しみの1つである。
<花ウォッチング>である。
塀にそって植えられている黄色のカンナの花やキバナコスモスが美しい。
マーガレット・コスモスもある。
反対側の道に沿って咲いているピンクの花はハナトラノオであろう。
たくさんのハナトラノオが1団になって咲いている。
自転車をバックさせて、もう一度じっくりと花を観察する。
出来ればそのうちの1本だけを掘り出して自分の庭に植えてみたいなという衝動にかられる。
でもそれは良く考えるとドXXウではないか。
ドXXウはいけない・・・と再び自転車に飛び乗って散歩を続ける。
山の中の舗装された車道に出る。
でも車はほとんど通らない。
道は上り坂と下り坂が交互に混じっている。
上り坂をフウフウ言いながらこぐ。
下り坂では前から風を受けて猛烈なスピードで走る。
恐ろしくなるほどである。
まわりの山々にはうっすらと霧がかかっている。
雨が降り出す兆候である。
わたしは自宅を目指してペダルをこぎ続けた。
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