嵐の前の静けさ
再び9月11日が来た。
8年前の、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件。
あの世界貿易センタービルの崩落の瞬間の光景を思い起こすのはわたしだけではないだろう。
しかしその世界貿易センタービルの隣にあった世界金融センタービルにリーマン・ブラザーズ社が入居しており、同時テロで社員1名が死亡していた事はあまり知られていない。
更にそのリーマン・ブラザーズ社が破綻したのは、昨年2008年の9月15日である。
9.11と9.15・・・・。
どちらも9月である。
世界を震撼させる出来事が2回、アメリカにおいて、<9月の半ば>に起きているのである。
何だかイヤな予感がする。
今年の9月には何が起きるのだろうか。
果たして米国発の大激震が再び起きるのだろうか。
そういう目で、世界を見渡して見ると・・・。
何と驚くべき事に、世界中で株がどんどん上昇しており、あらゆる機関が楽観論をふりまいているのである。
人々のこころの中にわだかまる不安と、株式市場の隆盛は<奇妙な対照>を示しているのである。
果たしてどちらが本当なのだろう。
人々の不安か。
それとも株式の上昇か。
今、世界はその光と影の中で激しく揺れ動いている。
しかし少し冷静になって考えてみよう。
論理的に言えば、以下のように考える事が出来る。
●楽観的な方に考えれば、事が起きた場合への対策や、準備が前もって真剣にできないおそれがある。
●もし悲観的な方に考えれば、少なくとも事が起きた時に対する対策や、準備を今のうちに出来るだけ整えておく事ができる。
つまり、重要な物事に関しては悲観的に、厳しく見る方が最終的には正しいのではないだろうか。
<備えあれば憂いなし>なのである。
特に次のような点を見れば、それは明らかであるように思われる。
■現在の株価の上昇は、世界主要各国が協調して実施した景気刺激策の結果に過ぎない。実体経済に基づく、持続的な景気回復を意味するものではない。
■現在、ドルの下落が止まらない。金価格は上昇中である。
■アメリカの住宅ローン物件のうち23%が債務超過になっている。つまり、4軒に1軒が実質破綻状態なのである。更にドイツ銀行の試算によると、2011年における債務超過物件は、48%まで増えるとされている。つまり、およそ2軒に1軒が破綻するのである。アメリカの不良債権問題は解決に向かうどころか、実際には、むしろ年々悪化しつつあるのである。
■という事は米金融機関の損失はどんどん増加している訳である。それがバランスシート上では、隠されていて、表に出ていないだけなのである。
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わたし達は現在、<嵐の前の静けさ>の中にいるのではないだろうか。
光と影。
あなたはどちらを信じますか?
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